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  • 公開日:2022.09.06
  • 更新日:2022.09.06

9月の誕生石「クンツァイト」を知ろう | 歴史から種類、お手入れ方法まで魅力をお伝えします!

2021年に、約60年ぶりに日本の誕生石が改定され、新たに増えたクンツァイトという誕生石をご存じでしょうか?
以前は、9月の誕生石というと、誰しもが1度は耳にしたことのあるサファイアのみでした。
今回は、そんな新しい誕生石クンツァイトの歴史、石言葉や種類、お手入れ方法までご紹介します!
サファイアと同じ9月の誕生石のクンツァイトですが、その違いや魅力を参考にしてみてください。

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クンツァイトの歴史


まずはクンツァイトの歴史から見ていきましょう。

クンツァイトは、比較的新しいストーンでスポデューメン (和名:リチア輝石) の一種です。
無色や黄色がかったスポデューメンはあまり評価されることがありません。

1902年にアメリカ・カリフォルニア州で、クンツァイトが発見されました。
クンツァイトという宝石名は、ティファニー社の宝石鑑定士で副社長を務めたアメリカの宝石学者クンツ博士が由来になっています。
この度、62年ぶりに誕生石改定にて、多大なる貢献が認められ、博士が9月29日生まれであったことから、クンツァイトが9月の誕生石に新たに加わりました。

このスポデューメンという言葉は、発見されたときに由来しており、ギリシャ語で “焼いて灰になる” という意味からきています。
スポデューメンの中でも、桃色~紫色に発色したものが、クンツァイトと呼ばれています。

クンツァイトの石言葉

クンツァイトの石言葉は「無償の愛」「無限の愛」「純粋さ」「可憐」。
「聖母マリアの石」とも例えられるクンツァイトは、心やすらかで穏やかな美しいピンクの色から愛の石と言われています。

天然石の石言葉では「愛」と付くものは、ダイヤモンドやトルマリン、パパラチアサファイアなど様々ありますが
このクンツァイトは
“対価を求めない相手のために尽くすという無償の愛”
その愛をきっかけに自分自身にも癒しをもたらして、精神的に疲れてしまったり、悲しいことがあるときに手助けしてくれるということから、

どの年代の方にもお守りとしてプレゼントされることもあります。

クンツァイトの魅力

ここからは、クンツァイトの魅力をご紹介していきます!

クンツァイトの魅力の1つ美しいピンク色は、アルミニウムのイオンが「マンガン」に置き換わる際に、無色や黄色からピンク色へと変化します。
ですが、天然の美しいピンク色の場合もあれば、加熱処理などで人工的にピンク色を強めて改良していることもあります。

クンツァイトには、2つの特性があります。
まず1つ目は「燐光性」というもので、太陽からの紫外線を受けたクンツァイトは、暗い場所であっても光り輝くという特性です。
この特性は、ダイヤモンドにもある特性で、特にクンツァイトはオレンジ色のろうそくの光の下やなどでは、きれいなピンク色で発色します。
2つ目は「多色性」です。
見る角度で色の見え方が変わります。ある角度では、濃いピンクに見えていても見る角度を変えることで、そのピンク色は薄くなったり透明感が増したり、
色そのものが違って見えることがあったりと様々な変化が起こります。

様々な楽しみ方が存在するそんなところもクンツァイトはの大きな魅力です

クンツァイトの色の種類


クンツァイトと言えば、ここまで美しいピンク色ということを伝えてきました。
ですが、クンツァイトはピンク色のスポデューメンでスポデューメンの仲間です。

ここではそんなスポデューメンをご紹介していきます。

ヒデナイト

ピンク色のイメージとは違った緑色のスポデューメン、ヒデナイトです。
アルミニウムのイオンが「クロム」という物質に、変わると緑色に発色します。
最初は1879年にアメリカで発見され、発掘者の名前を由来としてヒデナイトと名づけられました。
非常に希少性が高くコレクターからの需要は高いですが、あまり知られていません。

ントクンツァイト(グリーン・スポジュメン)

ヒデナイトと同じ緑色のスポデューメンです。
では、何が違うのか?と言いますと発色の物質に違いがあります。
ヒデナイトは「クロム」なのに対して、このミントクンツァイトは「鉄分」によって発色します。
ヒデナイトよりも黄色寄りの淡い緑になることが多いとされています。

トリフェーン(イエロークンツァイト)

少し雰囲気の変わった黄色に発色するスポデューメンです。
驚きなのは、その発色の物質が未だに解明されていないことです。
アフガニスタン・マダガスカルで発見されています。

ルチルクンツァイト

「ルチル」という二酸化チタンの結晶で針状のものを含ませているクンツァイトです。
クンツァイトのライラックカラーに針状の結晶のルチルが含まれることで雰囲気の違った美しさを見せてくれます。

クンツァイトの価値の決まり方

先ほどは、様々な色のクンツァイトを紹介させていただきました。
ではここからは、どういったクンツァイトに高い価値が付けられるのかを見ていきましょう。

こちらは今までの説明でも出てきました象徴ともいえるピンク色の濃度が高ければ高いほど価値があるとされています。
しかし、意外にも一番価値があるとされているのが、鮮やかな紫色です。
クンツァイトの中でも色の幅がありますので、お気に入りの色味を探してみてください。

透明度


クンツァイトの透明度は高ければ高いほど良いものにはなりますが、価値への影響は意外にもそれほど大きくありません。
なぜなら、初めからクンツァイトの透明度は高いものが多く、その影響で価値には直接繋がりづらいのです。

大きさ 

クンツァイトは大きいほど価値が高いとされています。
しかし、大きければ良いという訳ではなく大きさと同時に色や明るさの質が高いかどうかを評価されます。

カット

最後はカットです。
実はクンツァイト、「研磨職人泣かせの宝石」とも呼ばれるほどにカットが難しいとされています。
そのカットが、クンツァイトの魅力を強める良質なカットがされているほど高い評価が付きます。

クンツァイトのお手入れ・保管方法

お手入れ方法


クンツァイトは宝石としての硬度はありますが、特定の1方向に割れやすいという性質をもっています。(へき開性)
また紫外線や熱に弱く、暗い部屋でも光るという「燐光性」を試すと色が変わってしまう可能性があります。
日頃のお手入れは、柔らかい布で優しく拭いてあげましょう。

どうしても拭き取るだけでは取れない汚れがある場合は、中性洗剤をぬるま湯に溶かして、優しく洗いましょう。
ぬるま湯は35度以下の目安がいいでしょう。その後、水分がついていると品質低下に繋がるのでしっかりと拭き取りましょう。
流水などで衝撃があると、割れてしまったり欠けてしまう可能性があるため避けましょう。

保管方法と取り扱いの注意点


上記でも説明したように、クンツァイトは「紫外線」「熱」「衝撃」「水分」などに弱い宝石です。
そのため管理には少し気遣いが必要です。
保管する場所は、直射日光などの光が当たらない温度が低く一定に保たれた場所が良いでしょう。
また、衝撃に弱くデリケートなため丁寧に扱ってあげてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
本記事では、9月の誕生石新たに加わったクンツァイトの歴史から石言葉、種類など色々な面でご紹介してきました。
今回で今までは9月の誕生石はサファイアしか知らなかったという方も、クンツァイトにしてみようかな?と選択肢が広がった方もいるのではないでしょうか?
クンツァイトのピンク・ライラックカラーといっても1種類だけではありません。
それに多色性などの見え方があります。プレゼントに選ぶ際にチェックしてみるのもいいかもしれません!

今回の記事が、プレゼント選びやお手入れ方法の参考になれば幸いです!

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