7月の誕生石「ルビー」ってどんな宝石?歴史からお手...
ルビーは言わずと知れた宝石の中の1つですが、実際どのような特徴があるのかを知らない方も多いと思います。そこでこ...
白色の中に虹色の輝きを持った真珠は古くから「人魚の涙」や「月のしずく」と称され世の人々を虜にしてきました。
「真珠」は今では、冠婚葬祭のようなフォーマルなシーンからカジュアルなシーンまで様々な場面で重宝されていますが、真珠の歴史や真珠の種類まで把握している方は少ないのではないでしょうか。
大人になるにつれて真珠の出番が増えていくため、選び方や、価値の決まり方などを知らないと損してしまいます。
この記事では、真珠の歴史から価値基準や石言葉などを幅広くご紹介します。お手入れ方法などのお役立ち情報も満載なので、是非この記事を参考に真珠の知識を深めていきましょう。
真珠の歴史は、紀元前3200年ごろまでさかのぼります。偶然食用として採った貝の中からパールが採取されたことが始まりとされています。
その頃から宝飾品や砕いて漢方や化粧品に混ぜたりして貴重で高価な宝石として重宝されていました。絶世の美女と呼ばれているクレオパトラもパールを愛用していたと言われています。
紀元前3200年から少し経った時代には古代ローマやインドなどでも真珠に関する文献が発見されています。
日本では歴史上の人物でも有名な邪馬台国の卑弥呼の娘が大量の真珠を中国に送っていたということが魏志倭人伝に記されています。
土地や建物を真珠のネックレスと交換していたほど基調とされていた真珠(パール)ですが、1893年、真珠を語る上では欠かせない歴史的快挙がありました。
なんと日本人の御木本幸吉が真珠(パール)の養殖に成功したのです。
それまでは天然の貝からごく僅かしか採取されなかった貴重な宝石が、養殖技術の確立のおかげで現代のように幅広い女性に愛用されるようになったのです。
御木本幸吉は真珠王と呼ばれるようになり、自身が創業したブランド「ミキモト(MIKIMOTO)」は現在においても世界が認めるブランドと称されています。
真珠(パール)の石言葉は「健康」「無垢」「長寿」「富」などがあります。
先ほどの歴史の部分でも触れた通り、真珠は昔、真珠を砕いて漢方にしたり薬としても愛用されていました。
老いずに長生きができる薬という言い伝えがあり、現在も漢方やコスメとして用いられ事もあります。
このような歴史から、真珠は健康や長寿にふさわしい宝石として称されてきました。
また、養殖技術が確立されるまで真珠は非常に貴重な宝石であったことから、「富」をもたらす宝石と言われていました。
また真珠は、天然の貝の中で大切に育ち採取されることから、女性を守る宝石・安産のお守りとしてプレゼントされる事も多くあります。
このように真珠(パール)は健康や富、安産など様々な意味が込められています。これだけの魅力を持った宝石ですから、冠婚葬祭のシーンなどでよく見かけるのにも納得ですね。
真珠には、さまざまな種類があるのはご存知でしょうか?
ひと口に真珠と言っても、湖から採れるのか、海から採れるのかや、どこの地域から採れるかなどの豊富な要因が原因で多種多様な形や色の真珠が存在します。
世界の貝の種類(10万種類以上)の分だけ真珠の種類が存在するという説もあるほどです。ですが、価値のある真珠としてみなされるのはごくわずかです。
ここでは、代表的な真珠の種類とそれぞれの特徴について解説していきます。
数ある真珠の中でも最も知られている真珠があこや貝からとれる「あこや真珠(別名:和珠)」です。
一般的に真珠と聞いて想像されるのはこのあこや真珠で、日本での養殖が盛んなことから日本産の真珠が多く存在する種類とされています。
主に三重県や愛媛県、九州などがあこや真珠の産地になります。
あこや貝自体が手のひらサイズほどのため、真珠のサイズも約2~10mmほどの小ぶりなサイズなのが特徴です。その中でも9mm以上の大きいサイズの真珠は流通量が少なく貴重なアイテムとされています。
また、他の真珠に比べて丸い形になる確率が高く、価値の高いパールとして人気を博しています。
先ほどご紹介しましたあこや真珠、実はあこや真珠の中でも多様なグレードに分かれています。
その幅広いグレードを2つ日に分類されることが多いのですが、そのうちの一つが花珠真珠(もう一つはあこや本真珠)です。
花珠真珠はあこや真珠の中でも全ての評価基準が高く、認められたものだけが花珠真珠として扱われます。
そのため、花珠真珠は希少価値が高いため、真珠の種類の中でも高い信頼度を誇っています。
白蝶真珠の母体は大きさ約20cm以上の白蝶貝です。この白蝶貝は大きいもので30cmを超えるものもあるくらい大きさに特徴のある貝です。
母体の大きさと同じように中の真珠も10~15mmと大粒で大きいものだと20mmを超えるものも存在します。
主にオーストラリアやインドネシアなどの海域で採取され、産地によって色合いが違うのも特徴の一つです。
ブラックパールといえば昔から女性の人気を集めていたため聞いたことがあるのではないでしょうか。
黒真珠は大きさ10~20cmほどの黒蝶貝という貝から採れる真珠です。
代表的な産地は南洋(タヒチ)で、黒系の色をはじめとした、多様な色味を持つ特徴があります。
海から採取されるあこや真珠や白蝶真珠などとは違い、川や湖などに生息する貝から採取されるのが淡水真珠です。
現在では、中国産の淡水真珠が多くを占めていますが、滋賀県の琵琶湖などで養殖されるイケチョウ貝という大ぶりの貝から採れる淡水真珠が代表的な真珠の一つです。
神秘的な色を持った日本産の淡水真珠は貴重で、市場価値の高いアイテムと言われています。
マベ真珠は主に熱帯や亜熱帯地域に生息するマベ貝から採れる真珠です。日本では、奄美大島などの南に位置する地域で生息しています。
主にマベ真珠の形は半球型なのですが、養殖技術の進歩により、球体型の真珠が採取されるようになりました。
独特なオーロラカラーの光沢が特徴で、この特徴は他の真珠に比べてもトップクラスと言われています。アワビ真珠
母体は大きさ約10~12cmほどのアワビで、真珠の母体の中では唯一巻き貝である珍しい真珠です。
もともとはアワビ真珠のことを本真珠としていましたが、今では、あこや真珠なども含まれるようになっています。
巻き貝であるアワビ真珠の養殖は難しいため、美しい形や光沢のアワビ真珠は貴重な真珠として評されています。
「色の見た目は同じなのに価格が全然違う」「同じ産地だから安い方買っておこう」など真珠の価値の決まり方を知らずに選んでいませんか?
先ほどご紹介した通り、真珠には数多くの種類が存在します。種類が豊富にあるということは、色や形などがそれぞれということでもあります。
それでは、どのような色合い、大きさ、形状などが高く評価されるのでしょうか?
真珠は冠婚葬祭などいろんな場面で登場する宝石ですから、価値の決まり方を学んでおくだけで今後役に立つこと間違いなしです。
ここでは真珠の価値を決める以下の5つの評価基準について見ていきましょう。
真珠には多くの種類があるのと同様に、多種多様な色合いの真珠も存在します。
薄い黄色が真珠の本来の色と言われています。その黄色が濃くなればゴールド、薄くなればクリームと言われています。
黄色味がかった色だけでなく、色素が極めて薄いホワイトやピンクなども存在します。
また、異物が真珠に混入した際には、黄色とはかけ離れた青色やグレーもあります。
あこや真珠では薄いピンクやホワイトが人気、黒蝶真珠では緑やグレー系が人気など、種類によって人気の色もわかれてくるので、種類に応じてどの色が価値が高いのかを確認するようにしましょう。
真珠のサイズは、価値を決める上では重要な要素の一つです。
あこや真珠は約2~10mmほど小ぶりな種類のため、10mmを超えてくるようなものは大粒として評価されます。
黒蝶真珠や白蝶真珠は他の種類の真珠に比べても大きいサイズがとれるのが特徴です。
そのため、それぞれの平均サイズと見比べて選ぶようにしましょう。
「真珠は全て球体型じゃないの?」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
実は真珠には球体型でない、ゆがんだ形の真珠や二つの真珠が雪だるまのようにくっついている形など様々な形が存在します。
ですが、真珠は球体に近ければ近いほど需要があるため、球体に近い形の方が価値が高いとされています。
真珠の断面はそうになっていて、その真珠の層の分厚さを巻きと呼びます。
また、真珠によく見られる光沢のことをテリと呼びます。
基本的には、巻きの評価基準が高い場合はテリの評価も高く価値のある真珠として扱われます。
パールが生成される途中で生じてしまう傷は真珠の価値を下げてしまう要因となります。
また、真珠の売却などをお考えの方は保管中にできてしまった傷などが査定結果に影響を与えるケースもあります。
この後に紹介する「お手入れ・保管方法」を参考にして品質を下げずに真珠の価値を保ちましょう。
ここからは真珠(パール)のお手入れ・保管方法をご紹介していきます。
まずはお手入れ方法です。
美しい光沢のパールを維持するためには日頃のお手入れが欠かせません。
真珠は、酸性に弱く、汗や水が苦手です。
着用後はそのまま放置せずにクロスのような柔らかい布で汚れを落としましょう。特にこれからの季節、汗をかく日も増えてくるかと思います。より一層お手入れをこまめにすることをおすすめします。
汚れがなかなか落ちない場合は、真珠専用のクリーナーやクロスがあります。こちらの活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
それでもどうしても落ちない場合は、ジュエリーのクリーニング業者にお願いするのも1つの方法です。
次は保管方法についてです。
真珠は、以下のような環境では保管しないように心がけましょう。
・直射日光、蛍光灯の光が直接当たる場所
・乾燥、多湿を繰り返すような環境
真珠は、日光や光に長時間あたり続けると変色の要因となります。
また、乾燥・多湿を繰り返すような環境に置いておくと真珠自体が傷み、ヒビ割の原因となってしまいます。
上記のことに気を付けてアクセサリーケースに保管するようにしましょう。
また、真珠自体がかなり繊細で傷つきやすいため、他のアクセサリーと同じ場所に保管することは避けましょう。
真珠同士でもぶつかって傷つけあう恐れがあるので、真珠のイヤリングやピアスなどのアクセサリーを保管する際は1つを袋に入れるなどぶつからない工夫が必要です。
いかがでしたでしょうか?
真珠は日常から特別なシーンまでどんなシーンでも身につけやすいため、他のジュエリーや石と比べ、活躍する機会が多いです。
また、石言葉でもご紹介したように真珠には「健康」「無垢」「長寿」「富」など、素敵な思いが込められています。
女性を守る宝石・安産のお守りとも言われているため、女性へのプレゼントを考えている方は参考にしてみてください!
本記事では、真珠の歴史や魅力、お手入れ・管理方法まで幅広くご紹介してきました。
こちらの記事が、プレゼント選びやお手入れ方法のご参考になれば幸いです。
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